フェアトレード連載【第二回】
国際フェアトレード基準について

学校で学ぶ人[フェアトレードプレミアム(奨励金)で建設された学校で学ぶ生徒たち]

フェアトレードの基準
世界の「国際フェアトレード認証製品」の市場規模は8,300億円(2014年)で毎年2桁成長を続けています。認証製品の種類は30,000を超え、世界125ヶ国以上で販売されています。まずはここで「国際フェアトレード基準」について触れたいと思います。

「国際フェアトレード基準」は「経済的基準」、「社会的基準」そして「環境的基準」の3つから構成されています。この中で国際フェアトレード認証として最も特徴的なのが「経済的基準」です。農産物を農家から買い取る際に最低価格を定め、市場価格の変動に関わらず一定の値段で買い上げます。また、要望に応じて前払いをすることにより生産者は安定した収入を得ることができます。さらに「フェアトレードプレミアム(奨励金)」を上乗せし、その生産者コミュニティに支払います。生産者は民主的にフェアトレードプレミアムの使途を決め、貯蔵庫、公民館及び学校、病院などの建設に充てています。「社会的基準」では労働環境、人権、児童労働や強制労働を禁止しています。「環境的基準」は農薬、薬品の使用制限や廃棄物の管理、遺伝子組み換えの禁止等を定めています。

これらを順守した農作物や製品は他のものと区別されフェアトレードラベルを表示して販売されます。消費者はフェアトレードラベルのついた認証製品を選ぶことにより普段の買い物を通じて国際社会に貢献できるのです。単なる募金とは異なり、途上国の労働者の「働く」を応援する仕組みです。ODAとも異なり国の負担も必要なく、バランスのとれたサスティナブル(持続可能)な国際社会を形成することが可能なのです。